陶器作家をわかりやすく紹介
陶器の作品は、陶芸家とも呼ばれる作家によって作られるものですから、代表的な人物をわかりやすく紹介していきます。生活全般で使われる食器としては、古代の昔から使われてきたわけですが、室町時代以降になると著名な作者が登場するようになりました。
戦国から江戸初期にかけては、本阿弥光悦が活躍しています。画家としても活躍していたこともあって、本阿弥光悦が関与した作品には、繊細な絵付けがあるのが特徴です。有田焼の産地では、酒井田柿右衛門が作家として知られています。江戸時代になると、尾形乾山の陶器も評価を集めるようになります。尾形光琳との合作も多く、斬新な絵付けが大きな特徴で、現在では重要文化財に指定されているものがあります。
近代化以降の時代になると、北大路魯山人という作家が大活躍するようになります。魯山人は稀代の芸術家であると同時に、当代随一の美食家としても知られていました。このため、魯山人の陶器には料理の美しさを際立たせるものが多いのが特徴です。