いったん皿に盛り付けたまま冷めてしまった料理を電子レンジやオーブンなどで温めることが一般的になっていますが、耐熱とわかりやすく表示されている製品でも、やや注意が必要となっています。基本的に、磁器は料理を載せたまま電子レンジに入れて温めることができますが、陶器は不可とされています。
磁器と違って陶器は、本体そのものが水分を含んでいることから吸水性を持っています。電子レンジは、マイクロ波という電磁波によって急速に水分を加熱する仕組みで食品を温めることから、水分を含んだ陶器はマイクロ波の急激な加熱によって、ひびが入ってしまったり、割れてしまう可能性もあります。
耐熱・耐火性のある陶器では、土鍋がありますが、こちらも直火にかけることはできても、電子レンジやオーブンでの使用はできない製品がほとんどです。使用できるタイプの土鍋であっても、長く使い続けたい場合は、特に電子レンジでの使用は避けた方が無難となっています。炎によって焼かれて出来上がる陶器や磁器ですが、電子レンジの急激な加熱には弱い面もあることを意識しておくことが大事です。